ミックスボイス独学記

好きなアーティストはビートルズとBlankey Jet Cityです。

ミックスボイス習得、10ヶ月振りの再開

前回の記事から、10ヶ月も経ってしまった。

実は前回の記事の後、半年ほどミックスボイスの習得から遠ざかっていた。

もちろん歌うことは大好きなので、アコギをかき鳴らして好きな曲を歌うって事はやってたけど、「ミックスボイス習得のための研究」はしなかった。

さすがに10ヶ月前と比べれば少々なりとも上達しているのかも知れないが、ミックスボイスの声を「出す」ことは出来るが、まだまだ歌に使えるような代物ではない状態。

それは前回から変わっていない。

 

普通に歌を歌い、音程が上がって喉声になりそうになったら(もしくは裏返りそうになったら)、喉の力を抜いて裏声に移行して歌う。

その裏声は息漏れのファルセットではなく、声帯を締めて発声するシャープかつタイトな裏声。

だが、まだまだその声は細すぎて、聞いている人にとっては「ファルセットじゃん、それ」と言うような状態だろう。

 地声成分の少ない、か細い声だ。

 

ミックスボイスが出せない(地声と裏声がスムーズにミックス出来ない)理屈はわかっている。

私の場合、独学ながら過去にもボイトレを経験しているので、低音のときの喉の力はある程度抜けていると思う。

が、少しでも音が高くなると、すぐ喉声になってしまう。

そのまま更に音が高くなると、更に喉を締めてしまう悪循環。

低音の喉の状態のまま歌声を高くしていくことが出来れば、地声に裏声のグラデーションがかかり、ヘッドボイスまで1本化されるはずだ(音が高くなるにつれ声帯を締めていく事も必要)。

だが、これが困難な事であるのは言うまでもないだろう。

 

息が多めの高音が出ている時は喉声になっていないが、その声は狙って出せないし、息も続かない。発声のバランスが悪いのだ。

試行錯誤を繰り返す。

Youtubeのボイトレの動画をたくさん見て、ミックスボイスに関わる発声の全項目を再チェックしていく。幸い、Youtubeのミックスボイスに関する動画は、今がピークではないかと思えるほどの量に恵まれている。感謝感謝。

しかし、これは出来ているぜ!と自信を持って言える部分がないこともあり、多くの改善点を抱え込むだけで、また迷路に迷い込んでしまう。

自分にミックスボイス習得は不可能なのか。そんな疑念も出てきてしまう。

だが現状でも発声のバランスさえ整えることが出来れば、ミックスボイス習得はそんなに遠い道のりではないはず。・・・と自分に言い聞かせ、試行錯誤する。

 

具体的に言うと、

・エッジボイス(声帯を閉じて発声する)の感覚を体に覚え込ませるため、頻繁にエッジボイスを出す。エッジボイスを出した直後に声歌を歌ってみる。バラードなどで低音のメロディーを歌う時は、歌い出しをエッジボイスから始める。

・息漏れの裏声を出し、徐々に音程を低くしていく。発生したまま音程を下げていこうとすると途中でひっくり返ってしまうので、あー。あー。という風に音を切って下げて行き、出来る限り低い声も裏声で出せるようにする。低い声から音程を上げていく事も同様に行う。

・喉を開放させて歌う。喉を締めるよりかは、少々力が入っても喉奥の空間は出来る限り大きく開いた方が良いだろう。そう意識している。

・喉や、喉より上(頭部など)に意識を持って歌うと、歌声を喉でコントロールせざるを得なくなってしまうため、下腹部から一気に声をだすようにイメージする。

要するに低い声(チェストボイス)を出す体の状態で、高音も出せるようにする。

すると、うまくいった時は自然なミックスボイスがどーんと出る。1曲持たせることはまだ出来ていないが。

 

試行錯誤の結果、わかった事。

 

・高音を出す前のブレス時、胸に力が入る。

高音を歌う前、息を吸った時点で既に胸がガチガチになっており、その結果高音が苦しくなっていることがわかった。「高音は息がたくさん必要」と体が思い込んでしまっているせいだ。ミックスボイスの高音は、チェストの高音よりずっと少ない息で出せることはわかっているので、高音時は「ブレスしよう」とは思わないようにする。息はある程度勝手に入ってくるので、息を吸うことより、胸に力が入らないよう意識する。ブレス後は、下腹部から頭部まで一気に息を通すイメージで声を出す。地声と裏声を1本の息で出せるように、下腹部で支えて発声する。

 

・高音の時に喉仏が上がる。

おそらくこれが現時点で一番の障害だと思われる。

このことは今まで避けてきたイメージがあった。喉仏の動きを鏡でチェックするのは面倒だし、それより喉の力を抜くことが先決だと考えていた。

しかし、私の高音が苦しいのは「喉仏が上がっているから・喉仏が上がってしまうから」なのは事実だった。

 

だから低音を歌う時の喉仏の状態のまま、高音も歌えるよう試行錯誤している。

これがうまくいった時、「地声と裏声がいい感じにミックスされた声」が出るのはわかっている。

少なくとも喉仏は下げないと、喉の力は抜けない。

私にとっては、ミックスボイス以前の問題である。

この高音の苦しさが抜けない限り、「上手い歌」は歌えないのだ。

 

今日も頑張ろう。